元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

第一歩

先ほど、社会復帰の第一歩を踏み出すに際して、
いろいろと考えて不安になっているかたのブログを読ませていただいた。
もちろん私にも同じような時期があったので、
その人の気持ちがとてもよく分かった。
そこで、私の経験が少しでも参考にならないかと考えて、
以下のようなコメントを残してきた。


「私が社会復帰の第一歩に選んだのは、コンビニでのバイトでした。
でも、1週間ほどしか続かず、ただ自信を失っただけで終わりました。
次に選んだのは、なぜか、ラブホテルの各部屋の風呂掃除のバイトでした。
こちらは裏方の仕事なので、対人緊張の私でも続けることができました。
また、そこの職場は、仕事仲間も、年の離れたおじさんやおばさんがほとんどだったので、
かえって楽でした。
1か月後ぐらいには、
その人たちに居酒屋やカラオケにも連れて行ってもらうようになりました。
最初は、そのようなところに連れて行ってもらっても、
ただただ緊張して、少しも楽しくなかったですが、
何回か行くうちに、少しずつ慣れてきて、楽しめるようにもなってきました。


このように、自分に合った職場に巡り合うと、
できることが増えて、社会になじんでいけると思います。
でも、私のように、自分に合った職場に一回で巡り合えない場合もあります。
私は2度目で巡り合えたので、まだ運がよいほうだと思います。


社会復帰の第一歩が慎重になるのはよく分かります。
私も、何より、失敗して傷つくことを恐れました。
でも、自分に合った職場に巡り合うことを目指して、失敗を恐れずに
前に進むしか、やはり方法はないと思います。
いっぱい考えて、ここがいいのではないかというところが見つかれば、
とにかく思い切って行動に移してみてください。
行って、いやだと思えば、私のように、すぐに辞めることもできるのです。


ハローワークを利用するのもよいと思います。
でも、最後に決断するのは、やはり自分自身だと思います。」


もしかしたら、同じような不安を抱えている人が他にもいらっしゃるかもしれないので、
同じ文章を、ここにも残しておきます。
ただ、これは、あくまで私の経験と考えを書いているにすぎませんので、
そのつもりでお読みください。




にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村



ひきこもり ブログランキングへ

魚の資源

今日のNHKの「ニュースウオッチ9」の中で、
クロマグロとサンマの漁獲量が減っているというニュースを伝えるときに、


魚の資源をどう守るか


という表現を使っていたように思う。
言おうとしていることは分かるが、
はて、「魚の資源」という表現は昔からあっただろうか。


辞書を調べると、資源とは、


自然から得る原材料で、産業のもととなる有用物。
土地・水・埋蔵鉱物・森林・水産生物など。


となっている。
つまり、魚も資源の中に含まれるのだ。
「魚の資源」という表現は間違っていなかった。


しかし、
私は、それでも、「魚の資源」という表現をあまり使いたくない。


資源とは、すなわち、人間にとって価値のあるもののことである。
まさに、そういう意味で、
魚も、土地や埋蔵鉱物と同列に並べられて「資源」と呼ばれているのであろうが、


だとしても、魚は生き物である。


他の人は、魚と埋蔵鉱物を同じテーブルの上に並べることに違和感を持たないのだろうか。
もし違和感を持たないとしたら、
いずれは、魚と埋蔵鉱物の横に「人」が並べられたとしても
違和感を持たなくなるのではないか、恐ろしいことだ、
と思いながら、もう一度、辞書を見ると、「資源」の用例のところに


人的資源


とあった。
すでに存在していたことをすっかり忘れていた。


だったら「魚の資源」も、別に目くじらを立てるほどのことではなかったのか。
よく分からなくなった。








ひきこもり ブログランキングへ


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村

プロフェッショナル

先日のNHKの「プロフェッショナル」という番組では、不登校・ひきこもりの若者を支援する男性が取り上げられていた。
私は、その番組のすべてを見たわけではないが、それでもいろいろ考えさせられた。


まず、今回の主役である、若者を支援する男性は、
本当に困難な仕事に、不屈の精神で、粘り強く、取り組んでおられるように見受けられた。
それは、本当にすごいことだと思う。
少なくとも今の私にはとてもできない。
素直に頭が下がる。


でも、少し思うところもある。


以前にひきこもりで外に出られないという経験をした私の立場からすると、
ひきこもっている人が常に他者のサポートを必要としているとは限らない。
本当にどうしようもないときは、声をかけられるのもいやだと思っているはずである。
そのようなときに声をかけられた場合、ひきこもりの人はどのように対応するだろうか。
テレビで紹介されていたように、
「何しに来た。ふざけるな。帰れ。」と言える人はまだいい。
ほとんどの人は、わざわざ来てくれた人の気持ちを考えて、かなり無理をして、
今の自分ができる最高の対応を相手に返そうとするのではないか。
本来、ひきこもりの人は、かなり気が弱くなっているのである。


このようなことを考えると、ひきこもりの人のサポートは本当に難しい。


もちろん、よいタイミングで来てくれれば、
彼は、ひきこもり者にとって、本当にありがたい存在になるだろう。
それは間違いない。
私が心配するのは、タイミングが合わないときである。
もしかすると、彼はそのようなときの対応もすべて心得ているのかもしれないが…。




にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村



ひきこもり ブログランキングへ