元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

Imagine

たお

【ギャートルズ】エンディング

↑は、「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング曲です。
人間が地球上に現れる前の世界を歌っています。
「なんにもない大地に ただ風が吹いてた」
という歌詞が印象的です。




↓は、池澤夏樹さんの『光の指で触れよ』の一節です。
人間が地球上からいなくなった世界を想像することを言っています。
そこにはどのような世界が広がっているのでしょうか。
やはり、なんにもない大地にただ風が吹いているのでしょうか。
それとも、人工物であふれているのでしょうか。

自然というのは恐ろしいものだ。あの雪を見ろ! こっちがうんざりするほど降って、いつになってもやまない。こっちの声は自然には届かないんだ。もういいです、止めてくださいと叫んだって、雪は止まらない。自然が意地悪なのではない。それならまだいい。自然はまったく無関心なんだ。人間がどうなろうと、そんなことはどうだっていいんだ。だから恐ろしい。たぶんこの雪ではおまえたちは死なない(そう言って文治はにやっと笑った)。だが、暖房も食べる物もなくて自分が死ぬという事態を想像してみろ! 人間のいない世界を想像しろ!



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なつかしい曲

たお

ダイの大冒険 エンディング


久しぶりに↑の曲を聞きました。
大昔に聞いた時も、
いい曲だなと思っていましたが、
大人になって、改めて聞くと、
また違った意味で、しみじみとします。


確かに、
人生、思うようにいかないことも
たくさんありますが、
それでも、
現在の自分があるということは、
最後には、すべてが
うまくいった、
ということではないでしょうか。


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太宰治の「冬の花火」を読んで

たお

久しぶりに投稿します。


遅くなりましたが、
本年もよろしくお願いいたします。


先日、太宰治が戦後に発表した戯曲「冬の花火」を読みました。
そして、なんとも言えない気持ちになりました。
その一節を紹介します。

負けた、負けたと言うけれども、あたしは、そうじゃないと思うわ。ほろんだのよ。滅亡しちゃったのよ。日本の国の隅から隅まで占領されて、あたしたちは、ひとり残らず捕虜なのに、それをまあ、恥かしいとも思わずに、田舎の人たちったら、馬鹿だわねぇ、いままでどおりの生活がいつまでも続くとでも思っているのかしら、相変らず、よそのひとの悪口ばかり言いながら、寝て起きて食べて、ひとを見たら泥棒と思って、(また低く異様に笑う)まあいったい何のために生きているのでしょう。まったく、不思議だわ。


あるいは、次のような一節もあります。

いつから日本の人が、こんなにあさましくて、嘘つきになったのでしょう。みんなにせものばかりで、知ったかぶってごまかして、わずかの学問だか主義だかみたいなものにこだわってぎくしゃくして、人を救うもないもんだ。人を救うなんて、まあ、そんなだいそれた、(第一幕に於けるが如き低い異様な笑声を発する)図々しいにもほどがあるわ。日本の人が皆こんなあやつり人形みたいなへんてこな歩きかたをするようになったのは、いつ頃からの事かしら。ずっと前からだわ。たぶん、ずっとずっと前からだわ。


グッド・バイ (新潮文庫)
グッド・バイ (新潮文庫)
新潮社


以上で取り上げた文章を見ると、
太宰が戦後の日本人に対して抱いていた
疑問や不満の大きさがよく分かります。


それでは、彼が
戦後の日本人に対して抱いていた疑問とは何でしょうか。


おそらく、それは、
日本の敗戦によって
国民共通の価値観が崩れるという
大きな変化が生じているにもかかわらず、
まったくそのような事態に気付かないで、
あるいは、
仮に気付いていたとしても
それを直視しようとしないで、
相変わらず8月15日以前と
同じように生きている
日本人の鈍感さ、
あるいは、
図々しさに対する不満であったのではないでしょうか。


もしかすると太宰は、
日本の敗戦によって、
日本人が大きく変化することを
期待していたのかもしれません。
しかし、
実際の日本人は、
太宰の期待に反して、
何も変わろうとしなかった、
ということではないでしょうか。


約70年前に書かれた、この文章ですが、
現在を生きる私たちが読んでも、
何かひっかかるものがあるのではないでしょうか。


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