元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

【ネタバレ】「万引き家族」を観て!

映画「万引き家族」が7月20日(土)にフジテレビ系で放送されます。
地上波初登場らしいです。


フジテレビのホームページではこの映画を次のように紹介していました。


高層マンションの谷間にポツンと残された今にも壊れそうな平屋に、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝(樹木希林)の年金だ。足りない生活品は、万引きで賄っていた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れて帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘をして育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく――。


私は、この映画を2~3度みました。


以下では、あくまで私の意見に過ぎないのですが、私が思うこの映画のポイントを語ってみたいと思います。


この映画のポイントは、なんといっても、警察に捕まって 取り調べを受けるようになって以降の信代(安藤サクラ)さんの演技にあると思います。


信代さんの取り調べを行う女性は、常に、常識的な 薄っぺらいことばかりを言ってきます。
それに対して信代さんは、自分の今までの経験からにじみ出てきた独自の濃密な考えをもとに、少しもひるむことなく自分の意見を述べていきます。


信代さんの表情からは悪いことをしたといううしろめたさを読み取れません。
自分の考えに自信をもっているようにみえます。
自分は絶対に子どもと、実の親子以上に互いを思いやることができたのだいう強い思いがあるから、このような自信が生まれてくるのでしょう。


ここまで映画を見てきた人も、確かに この家族の中には きれいごとではない本当の愛情があったことを知っているので(同時に、世間一般では受け入れられないようなことをしていることも知っているが。。。)、信代さんが言っていることにも一理あるのではないかと思ってしまいます。


ところが、この後、取り調べの女性に、「子ども二人は、あなたのこと なんて呼んでました?」、「ママ?、おかあさん?」と問われると、急に 信代さんの表情が変わり始め、あふれ出る涙を抑えることができない、といった感じになってしまうのです。


これは 一体 どういうことなのでしょうか。


信代さんは、映画の中で、子どもがママ・おかあさんと呼ぶことなど、本当に些細なことであると言い切っていました。
そのように呼ばれたからといって何だというのだといった感じでした。
そんなことよりも もっと大事なことに目を向けろ、世間は本当にバカなのか?と言っているようでもありました。


ところが、取り調べの女性に、子どもからママ・おかあさんと呼ばれているのか?、と質問されると、なぜか急に涙があふれてくるのです。


私は、この涙は 悔し涙なのではないかと思いました。


信代さんは、自分の中では、子どもとの間に 実の親子以上に強い信頼関係を築くことができたという確かな自信があります。
そのような絆さえあれば、それで十分ではないか。
子どもからママ・おかあさんと呼ばれることに 一体 どれほどの価値があるのか。


少なくとも、取り調べの女性から この質問をされる前まで、
信代さんは、このように信じて疑わなかったはずです。


が、この質問をされた途端に、
自分でも思いがけないことに、
これまでの信念が急に崩れだしてしまったのです。


本当に ママ・おかあさんと呼ばれることに意味はないのだろうか?
こんなに深い絆で結ばれているのに、どうして子どもたちは
「ママ・おかあさん」と呼んでくれないのだろう?
やはり、どんなに深い絆で結ばれていたとしても、実の親子の血のつながりには勝てないのではないか?


このような疑問が 急に せきを切ったようにあふれ出てきて、
しかも、悔しいことに、
これらの疑問を 打ち消すことができなかったのではないでしょうか。


私は、安藤サクラさんの演技を このように受け取りました。


この後、信代さんは、自分の信念を曲げていきます。


が、それでは、信代さんの信じていたものの中には 本当に何もなかったのでしょうか?
いや、やはり 子どもたちの本当の幸せは、
信代さんが信じていたもののほうにあったのではないだろうか?
そのようなことをにおわせて この映画は終わりを迎えます。


これは あくまで私の「万引き家族」を見ての感想です。
皆さんは この映画を見て どのような感想をもたれるでしょうか。



【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告

【たおが洋楽の歌詞を自由に和訳】Hey Jude / The Beatles

Hey Jude, don't make it bad
 
Take a sad song and make it better
 
Remember to let her into your heart
 
Then you can start to make it better


ねえ、ジュード。 そんなに落ち込むなよ。


確かに今、君がつらい思いをしているのは認めるよ。


でも君次第で事態はよくなるんじゃないかな。


試しに彼女のことを強く思い浮かべてごらん。


それだけで事態がよくなったように感じないかい?


現実なんて そんなもんだよ。





Hey Jude, don't be afraid


You were made to go out and get her


The minute you let her under your skin


Then you begin to make it better


ねえ、ジュード。 そんなに怖がるなよ。


飛び出して、彼女のところに行けよ。


そして彼女を抱きしめたら


怖さが ましになっているのに気付くよ。


現実なんて そんなもんだよ。





And anytime you feel the pain, hey Jude, refrain


Don't carry the world upon your shoulders


For well you know that it's a fool who plays it cool


By making his world a little colder


Nah nah nah nah nah nah nah nah nah


つらいと感じるときでもさ、ジュード。 あきらめちゃいけない。


一人で すべてを背負い込む必要なんてないんだ。


そのようにして少し格好をつけたところでさ、人から格好いいなんて思ってもらえるかい?


わかるだろ?





Hey, Jude, don't let me down


You have found her, now go and get her
 

Remember to let her into your heart
 
Then you can start to make it better


なあ、ジュード。 俺をがっかりさせるなよ。
 
君は彼女と出会ったんだろ。
 
今すぐ彼女のところに行けよ。


試しに彼女のことを強く思い浮かべてごらん。


それだけで事態がよくなったように感じないかい?


何度も言わせるなよ。





So let it out and let it in, hey Jude, begin


You're waiting for someone to perform with


And don't you know that it's just you, hey Jude,  you'll do


The movement you need is on your shoulder
 
Nah nah nah nah nah nah nah nah nah yeah


だから いろいろやってみるんだよ、ジュード。


誰かが一緒にやってくれるのを期待しているわけじゃないだろ?


君しかいないんだ、ジュード。君がいろいろやってみるんだ。わかるだろ?


君が必要としているものに関しては 君の責任で すべてを行わなければならないんだ。





Hey Jude, don't make it bad
 
Take a sad song and make it better


Remember to let her under your skin


Then you'll begin to make it


Better better better better better better, oh


ねえ、ジュード。 そんなに落ち込むなよ。


確かに今、君がつらい思いをしているのは認めるよ。


でも君次第で事態はよくなるんじゃないかな。


試しに彼女を抱きしめてごらんよ。


そうすれば事態が 嘘のように よくなっているはずだよ、きっと。



The Beatles - Hey Jude

憂鬱など吹き飛ばして君も元気だせよ

最近、何もかも嫌になるような現実を前にして、
憂鬱な気分になるたびに、なぜか
私の頭の中で流れ出して、勇気づけてくれる曲がある。


それは、
西城秀樹さんの
『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』である。


これまで、私は、この曲に特に思い入れがあるわけではなかったはずなのだが、
不思議なことである。


多分、西城さんが今年の5月に亡くなって以降、
この曲がテレビなどで流れていたのを何度も聞いているうちに、
私の頭の中にこの曲が深くインプットされたから
このような現象が起きているのだと思うが、
それにしても、なぜ、私が憂鬱なときに必ず
私の頭の中に登場するのだろうか。


この曲の歌詞を調べてみたりして、
その原因を探ろうとしたが、
だんだん、どうやら そんなところには答えがないような気がしてきた。


憂鬱な気分をやわらげてくれるのは、
理屈ではなく、
西城さんの明るさやエネルギーのほうである。



憂鬱など 吹き飛ばして

君も元気だせよ


↑のように単純明快な歌詞を
西城さんが明るくパワフルに歌ってくれる、
これが一番の薬である。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


幸い、憂鬱な気分は長くは続かない。


朝が来て、新しい一日が始まると、
昨日までのつらくて重い事態も、また新たな展開を見せている。


やはり、一切のものは、変化を続けていて、
昨日のまま変わらないものなど
ひとつも存在しないらしい。


本当に人生は、「よいこと」と「悪いこと」との繰り返しである。


つらくて憂鬱な夜はこれからも何度もやってくるだろう。
そのときは、また、西城さんのお世話になることが、
当分 続きそうである。


これからも よろしくお願いします。


遅くなりましたが、
西城秀樹さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



Saijo Hideki - Young Man (Y.M.C.A.)



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村


ひきこもりランキング