元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

家族の協力

今日は私の家族について少し書きたいと思います。


私の家族は父母と私の3人です。
つまり私はひとりっこです。
ですから、私が外に出られなくなったときの両親のショックは相当なものであったと思います。
ひきこもりになって以降は、両親は、私にどう接していいか分からないような感じでした。
私も、こんなことになって、将来にまったく希望が見いだせず、ただ無為に時間を過ごしていました。
もちろん、心療内科や精神科にはいくつか通ったのですが、私の症状は、薬では一向に良くなる気配がありませんでした。
淡々と、ただ月日だけが流れてゆくような感じでした。


数年後、母がパソコンを買いました。
それから私はネットで、わらにもすがる思いで、ひきこもりを脱する道を探し始めました。
意外と頼りになりそうなサイトはありませんでしたが、ひとつ、気になるサイトがありました。
呼吸法とヨガのような体操を教える先生のサイトです。
その先生のことを母に話すと、あまり気乗りがしないようなことを言いました。
しかし、私は、この先生以外に私がよくなる道はないと思い込んでいたので、母に必死に頼みました。
数日後、父と母は、私のことを相談するために、その先生の教室まで行ってくれました。
(これを読んでいる人は、両親に頼らず、自分で動くことはできないのか、と疑問に思うかもしれませんが、当時の私には、そのような当たり前のことができなかったのです)


結局、先生は、週に一度、私たちの家に訪問して指導してくださることになりました。
先生は、家に来るなり、「ひきこもりは家族の問題でもあるから、お父さんとお母さんにも訪問指導に参加してほしい。それができないなら、私はこの訪問指導を引き受けない」と言いました。
父と母は、納得がいかない様子でしたが、結局、一緒に訪問指導に参加してくれました。
先生は、最初、呼吸法や体操を教えるかたわら、家族の間の挨拶を省略しないことなどを要求しました。
ここからは、長くなりそうなので、また時間があるときに書きたいと思います。


後に、私が、先生の教室(電車で約1時間のところにあります)まで通えるようになったとき、先生は、「君は、幸運にも、家族の協力を得られたから、よくなることができたんだ」と言いました。
まさに、その通りだと思います。






にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村



ひきこもり ブログランキングへ

「時代」

NHKの「明日へつなげるライブ」という番組の中で、
クリス・ハートさんが、
中島みゆきさんの「時代」を歌っているのを聞いた。


そして、「時代」は、
万物は流転している、悪いことはずっと続かない、
というメッセージを伝えている曲だと知った。


「時代」は、これまで何度も聞いたことがあると思うが、
このようなメッセージに気付かなかった。


  今日は倒れた旅人たちも
  生まれ変わって歩き出すよ


やはり間違いない。


私は、この歌詞の「生まれ変わって」の意味を考えてみた。
「生まれ変わって」には次のようなニュアンスがあるのではないか。


たとえば、それまで、ずっと憂鬱な日が続いていたのに、
ある朝、ふと目が覚めたら、
なんだか、頑張れそうな気になっていたという、
そういう出来事があったとすると、
それはもう別人に生まれ変わったのと同じことである。
そして、万物が流転している、この世の中では、
そういうことは普通に起こりうるのである。


意識することはほとんどないかもしれないが、
人は何度も「生まれ変わって」、別の自分になっているのである。



以前、中島みゆきさんのコンサートの様子を紹介している
テレビ番組を見たことがある。
その中で、中島さんは、ある曲を、
楽器の演奏もなしで、確か、マイクも使わずに、
何万人もの大観衆の前で、堂々と歌っていた。
すごい迫力だった。
私は、ただただ、その勇気と度胸に感心した。


でも、今日、中島さん作詞の「時代」の歌詞を見て、
中島さんも、最初から、コンサートで見せたような
勇気と度胸があったわけではないのかもしれないな、

と少し思った。



時代 - 中島みゆき(フル)








にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村



ひきこもり ブログランキングへ

休日のジム

今日も、ひきこもり中の人のブログを読んで、
いろいろと考えることがありました。


その人は、休日のジムの雰囲気が苦手だと言います。
その理由は、
年配の人が大部分を占める、平日の昼と比べると、
休日は、若い人が多く、
独特の活力・華やかさがあるからだそうです。


私は、これを読んで、私も、休日のジムのような所には、
できれば行きたくないと思いました。


そうして次のように考えました。


私は、ひきこもりを脱したとはいえ、
根っこの部分は、ひきこもっていた時と
ほとんど何も変わっていないのかもしれない。


それでは、「ひきこもっていた時」と「今」とを比べて、
何か変わったことはあるのか。
いろいろ考えて、次のような答えを出しました。


ひきこもっていた時は、休日のジムのような所に
平気で行けるようにならなければ、
社会復帰など、とても無理だと考えていた。
それに対して、
今は、
休日のジムのような所になじめないのは自分の個性だと、
ある意味、開き直って、
そんな自分を受け入れている。


休日のジムが苦手なことに変わりはありません。
ただ、このような考え方の微妙な違いは、
意外と大きいのではないかと思いました。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村


ひきこもり ブログランキングへ