元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

プロフェッショナル

先日のNHKの「プロフェッショナル」という番組では、不登校・ひきこもりの若者を支援する男性が取り上げられていた。
私は、その番組のすべてを見たわけではないが、それでもいろいろ考えさせられた。


まず、今回の主役である、若者を支援する男性は、
本当に困難な仕事に、不屈の精神で、粘り強く、取り組んでおられるように見受けられた。
それは、本当にすごいことだと思う。
少なくとも今の私にはとてもできない。
素直に頭が下がる。


でも、少し思うところもある。


以前にひきこもりで外に出られないという経験をした私の立場からすると、
ひきこもっている人が常に他者のサポートを必要としているとは限らない。
本当にどうしようもないときは、声をかけられるのもいやだと思っているはずである。
そのようなときに声をかけられた場合、ひきこもりの人はどのように対応するだろうか。
テレビで紹介されていたように、
「何しに来た。ふざけるな。帰れ。」と言える人はまだいい。
ほとんどの人は、わざわざ来てくれた人の気持ちを考えて、かなり無理をして、
今の自分ができる最高の対応を相手に返そうとするのではないか。
本来、ひきこもりの人は、かなり気が弱くなっているのである。


このようなことを考えると、ひきこもりの人のサポートは本当に難しい。


もちろん、よいタイミングで来てくれれば、
彼は、ひきこもり者にとって、本当にありがたい存在になるだろう。
それは間違いない。
私が心配するのは、タイミングが合わないときである。
もしかすると、彼はそのようなときの対応もすべて心得ているのかもしれないが…。




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万物は流転する

現在、ひきこもり中の人のブログをいくつか読ませていただきました。
そして感じたのは、ひきこもりの人は必要以上に自分を卑下しているということです。
もちろん、私も、ひきこもりの時は、すべての人に引け目を感じて生きていましたので、
その気持ちはよく分かります。
ただ、次のことだけは言っておきたいと思いましたので、書いておきます。


社会に復帰して何が分かったかというと、
「ひきこもりの人がそれほど劣っているわけではない」
ということです。


私の経験から言わせてもらうと、
ひきこもりの人も、社会に復帰してしまえば、意外と
他の人と同じように頑張れると思います。
ですから、
現状は本当に大変だと思いますが、
何かのきっかけで再び前に進んでいける日は必ず訪れると思います。
その日まで、(できる範囲で)自分を信じて力を蓄えておいてほしいです。


古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスも
万物は流転する
と言っています。
現状が全く変わらずに永遠に続くということは
絶対にありません。


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中井貴一さん

先日、NHK Eテレの「スイッチインタビュー達人達」の中で、中井貴一さんが次のように言っていた。


「年齢が上がるとともに涙もろくなるのは、単に、年を取って涙腺が緩んだり頭の働きや感覚が鈍くなったりしたからだと考える人が多い。だが、実はそうではない。
年を取って涙もろくなるのは、人生経験を積んだからである。その結果、今までは素通りしていたような事にも感覚センサーが働き、共感できるようになったのである」


つまり、人が涙もろくなるのは、人間としての深みを増したということであり、
むしろ喜ばしいことなのだ。
少し、目からうろこが落ちたような感じがした。
中井貴一さんはもともと好きな役者の一人であったが、ますます応援したいと思うようになった。



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