元ひきこもりのブログ

2007年まで10年以上ひきこもっていました。
ひきこもっている時はまったく光が見えず 本当につらかったですが、人との出会いなど、様々な幸運に恵まれたおかげで 2008年に社会復帰できて以降、少しずつ活動の範囲を広げています。

現在ひきこもり中で、以前の私のように、外に出るのもつらいという人。
そのような人がこのブログを読んで 少しでも「大丈夫だ」と思っていただければ幸いです。

ひきこもり中、私は相当 絶望的な状態だったと思います。
そんな私でも、ひきこもりを脱することができたのですから、現在うまくいかない人も、きっかけさえつかめば 絶対になんとかなると思います。

「ハウルの動く城」を見て

宮崎駿監督の「ハウルの動く城」を見た。


私が最も印象に残ったのは次の場面で発したハウルの言葉である。


それまで臆病だったハウルが、一転して、
ソフィーを守るために戦いに出ようとする。
そんなハウルをソフィーが引き止める。


そこでハウルは
「どうして?
 逃げることは今まで十分にしてきた。もう逃げる必要はない」
というようなことを言うのだ。


このハウルの言葉で、
私は、自分がひきこもっていた時のことを思い出した。


ひきこもっていた時の私は、本当によく逃げていたと思う。
勇気をもって前に出ようと心に決めても、
2~3日で気持ちがくじけてしまうようなことは何度もあった。


そして挫折するたびに、自分のメンタルの弱さに絶望し、
自分にはもう見込みはないと、ただただ自信を喪失していた。
本当に総崩れの状態である。


しかし、今から思うと、
当時、逃げたことは、本当にそんなに悪いことだったのかと思う。
当時の私では、やはり、逃げるしか方法がなかったのではないか。


よくなりたいという気持ちはあっても、体がついてこないということは、私はあると思う。
そういう時は、すべてが整うまで、それなりの時間が必要なのだ。


だから、
逃げるしか方法がないときは、思う存分、堂々と逃げればよいのである。
そんな時に逃げたからといって、自分を責める必要はみじんもない。
逃げたからといって、自分が弱いわけでもない。
その時はできなくても、後になって普通にできるようになるということもあるのだから。
その時の自分が、自分のすべてでは絶対にないのだ。


心配しなくても、よくなる時は、自然とよくなるのである。
そして、よくなれば、誰でも、ハウルのように、
また戦いの場に復帰することができるのである。




Howl's Moving Castle - Official Trailer






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「糸」

出会いってすごく大切ですよね。
それなのに、
出会いって、自分の手でコントロールできるものだとは
とても思えない。


でも、
ふり返ってみると、一応、
会うべき人には、どういうわけか、
きちんと巡り合えているような気がする。


もちろん、中には、悪い出会いもあったかもしれない。
でも、それも、後からふり返ると、
自分が成長するために必要な
出会いであったような気がする。


出会いって本当に不思議です。


以上は、私が、中島みゆきさんの「糸」を聞いて
思ったことです。


私は、いくつかの出会いがなかったら、
現在の自分はなかったと考えているので、
出会いに対して、他の人より強い思いがあるのかもしれません。


ただし、私が、「糸」の中で一番共感するのは以下の部分です。


  こんな糸が なんになるの
  心許なくて ふるえてた風の中


ひきこもりで、外に出られないとき、
このように思うことが幾度もありました。


当時の私の目標は、
外に出られるようになることであったり、
人ごみの中を平気で歩けるようになることであったりします。


でも、考えてみると、これって、
2~3才の子供でもたやすくできることです。
そんな目標に向けて頑張っている自分とは
いったい何なのかと考えると、
すべての努力がむなしいものに思われるときもありました。


でも、今は違います。
当時の努力は無駄ではなかったと自信をもって言えます。
いや、それどころか、現在の自分を支えているのは、
あのような不安な思いを経験したことであるとも言えます。


「糸」から話が横にそれて長くなってしまいました。
すみません。


糸 - 中島みゆき







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何億光年輝く星にも

旭化成のCMが流れると、
いつも聞き入ってしまいます。


そのCMでは、
山口百恵さんが歌っていた「さよならの向こう側」を
どなたかがカバーされた曲が流れるのですが、
その曲にひかれるのです。


  何億光年 輝く星にも 寿命があると
  教えてくれたのは あなたでした
  季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命
  知らせてくれたのも あなたでした


この歌詞は何を意味しているのでしょうか。


生命には「はかなさ」と「強さ」の両面があることを、
伝えようとしているのでしょうか。
それとも、
私たちが、絶対に正しいと思っている価値観でも、
視点が変われば、また違ったものに見えてくることを、
伝えようとしているのでしょうか。


私にはよく分かりませんが、とにかく、
この歌には不思議な魅力があるなと、いつも思います。


「さよならの向こう側」
作詞は阿木燿子さん、作曲は宇崎竜童さん、です。


「さよならの向こう側」feat.TeN




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