ホイットマンの言葉
寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
↑は、19世紀を生きた、アメリカの詩人、
ホイットマンの言葉だそうであるが、
私は、まさにその通りである、と思った。
というのは、私は、
人生の中で、つらい時期を経験したことがある人は、
そうでない人たちよりも、
他人のやさしさ・心遣いが自分に向けられたとき、
そのありがたさや喜びを
はるかに感じることができる、と思うからである。
つまり、私は、
つらい時期を経験した人というのは、
そうでない人たちと比べて、
太陽の暖かさ・生命の尊さに気付ける可能性が高い人たちである、
と感じているのである。
この事実は、とてつもなく大きいのではないか。
だとすると、私は、
現在、つらい時期の真っただ中にある人に、
絶対に絶望しないでほしい、と言いたい。
もしかしたら、あなたは、
将来、太陽の暖かさに気付けるようになるために、
現在、大変つらい思いをしているのかもしれないのだから。
ただ、中には、
たとえ、太陽の暖かさ・生命の尊さに気付くことができたとしても、
実利は何もないのではないかと思う人もいるかもしれない。
それに対して、私は、現時点では上手く答えられない。
ただ、そういうものは、最後の最後に
自分自身を助けてくれるのではないかと感じている。