家族の協力
今日は私の家族について少し書きたいと思います。
私の家族は父母と私の3人です。
つまり私はひとりっこです。
ですから、私が外に出られなくなったときの両親のショックは相当なものであったと思います。
ひきこもりになって以降は、両親は、私にどう接していいか分からないような感じでした。
私も、こんなことになって、将来にまったく希望が見いだせず、ただ無為に時間を過ごしていました。
もちろん、心療内科や精神科にはいくつか通ったのですが、私の症状は、薬では一向に良くなる気配がありませんでした。
淡々と、ただ月日だけが流れてゆくような感じでした。
数年後、母がパソコンを買いました。
それから私はネットで、わらにもすがる思いで、ひきこもりを脱する道を探し始めました。
意外と頼りになりそうなサイトはありませんでしたが、ひとつ、気になるサイトがありました。
呼吸法とヨガのような体操を教える先生のサイトです。
その先生のことを母に話すと、あまり気乗りがしないようなことを言いました。
しかし、私は、この先生以外に私がよくなる道はないと思い込んでいたので、母に必死に頼みました。
数日後、父と母は、私のことを相談するために、その先生の教室まで行ってくれました。
(これを読んでいる人は、両親に頼らず、自分で動くことはできないのか、と疑問に思うかもしれませんが、当時の私には、そのような当たり前のことができなかったのです)
結局、先生は、週に一度、私たちの家に訪問して指導してくださることになりました。
先生は、家に来るなり、「ひきこもりは家族の問題でもあるから、お父さんとお母さんにも訪問指導に参加してほしい。それができないなら、私はこの訪問指導を引き受けない」と言いました。
父と母は、納得がいかない様子でしたが、結局、一緒に訪問指導に参加してくれました。
先生は、最初、呼吸法や体操を教えるかたわら、家族の間の挨拶を省略しないことなどを要求しました。
ここからは、長くなりそうなので、また時間があるときに書きたいと思います。
後に、私が、先生の教室(電車で約1時間のところにあります)まで通えるようになったとき、先生は、「君は、幸運にも、家族の協力を得られたから、よくなることができたんだ」と言いました。
まさに、その通りだと思います。